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選考対策

業界分析フレームワークを多角的視点で解剖!メリットと実施方法を紹介 | ビズリーチ・キャンパス

就活で業界研究を進めるとき、「何から見ればいいのか分からない」「企業研究に入る前に迷子になる」と感じる人は少なくありません。 そんなとき役に立つのが、業界分析フレームワークです。 市場規模や成長性だけでなく、競争環境、参入障壁、顧客の変化、収益構造などを“同じ型”で整理できるため、情報の抜け漏れや思い込みを減らせます。一方で、型に当てはめるだけでは表面的になりやすいのも事実。 この記事では、代表的な業界分析フレームワークについて、具体例付きで解説します。

目次

業界分析とは?

業界分析とは、「同じ産業に属する企業群(=業界)」をひとまとまりとして捉え、市場の大きさや伸び方、プレイヤーの構図、競争の強さ、外部環境の変化(規制・技術・消費者ニーズなど)を整理して“その業界で企業がどう儲け、どんなリスクがあるか”を理解する作業です。業界研究の土台になるので、企業研究や志望動機の説得力を上げる起点になります。

【目的・メリット】
・先入観を外し、業界の「勝ち筋・課題」を俯瞰できる
・志望業界を絞る判断軸ができ、エントリーの迷いが減る
・志望動機・逆質問が具体化し、“調べている感”が出る
・企業比較の観点が揃い、面接で話がブレにくくなる

業界分析が求められる理由
就活で業界分析が求められるのは、企業の魅力を語る前に「その会社が戦っている土俵」を理解しているかが見られるからです。
例えば、同じ小売でも、コンビニは出店競争と人手不足が利益を左右しやすく、ドラッグストアは医薬品・調剤の比重や地域戦略がカギになります。銀行なら金利や規制、ITならクラウド化・人材争奪が競争の前提。業界の構造を押さえると、企業比較の軸がそろい、「なぜその会社か」「入社後にどんな課題に向き合いたいか」が具体化します。結果として、ESの志望動機や面接の深掘りにも耐えやすくなるのです。

代表的な業界分析フレームワーク

代表的な業界分析のフレームワークには、次のような4つの手法があります。

・3C分析:顧客(市場)・競合・自社の3点で「どこで勝つか」を整理。企業比較の軸づくりに便利。
・SWOT分析:強み/弱み×機会/脅威で、狙う方向性を言語化。志望動機の根拠づけに使える。
・PEST分析:政治・経済・社会・技術の“外側の変化”を把握。業界の追い風/逆風の確認に。
・ファイブフォース分析:競争圧力5つから、業界の儲けやすさを読む。競合が強い理由の説明向き。

使い分けは、
①PESTで大枠
②ファイブフォースで競争構造
③3Cで企業差
④SWOTで自分の志望理由へ落とし込む

という流れがやりやすいでしょう。それぞれの手法について詳しくみていきます。

3C分析
3C分析は、『Customer(市場・顧客)・Competitor(競合)・Company(自社)』の3つを並べて見て、「この業界で勝ち筋が生まれる条件」を整理するフレームワークです。就活で使うなら、“その会社がなぜ選ばれているのか”を言語化するのに向いています。
例えば、コンビニ業界を例にすると、”Customer”では「仕事帰りの即食ニーズ」「健康志向」「アプリでの購買行動」など顧客の変化を押さえます。”Competitor”では、主要チェーンの強み(PB、物流、加盟店モデル、キャンペーン)や、新勢力(スーパーの惣菜強化、EC即配)を比較。”Company”では、志望企業の強み(立地戦略、商品開発、データ活用)と弱みを整理し、「だからこの会社で○○に挑みたい」とつなげます。
3つをセットで見ることで、志望動機が“企業の努力”だけの話にならず、業界の構造に根拠を置けるのです。

SWOT分析
SWOT分析は、対象(企業・事業・業界)を、

・内部要因:強み(Strength)・弱み(Weakness)
・外部要因:機会(Opportunity)・脅威(Threat)

に分けて整理し、次の一手を考えやすくする方法です。
就活では「この会社が今どんな追い風を受け、何に悩みやすいか」を言語化できるので、志望動機や逆質問の“芯”づくりに役立ちます。
進め方はシンプルで、

①まず志望業界・企業を決める
②S・Wを公式サイト・決算資料・採用情報などからメモ(例:強い商品カテゴリ、弱い地域、収益の偏り)
③O・Tをニュースや統計で確認(例:規制緩和、原材料高、人手不足、技術革新)
④最後に掛け合わせ(クロスSWOT)で示唆を出す

という流れです。
「強み×機会=伸ばす領域」「弱み×脅威=先に備える論点」と整理すると、面接で“調べた事実→自分の考え”まで一気に話しやすくなります。

PEST分析
PEST分析は、企業や業界を取り巻く外部環境を「Politics(政治)」「Economy(経済)」「Society(社会)」「Technology(技術)」の4視点で整理し、追い風・逆風になりそうな変化を先回りして掴む方法です。
例えば、Politicsなら法規制や補助金、Economyなら景気・物価・金利、Societyなら人口動態や価値観、TechnologyならAI・自動化・新素材などが論点になります。
進め方のコツは、

①志望業界を決める
②4項目ごとに「事実」を集める(省庁資料・業界団体・主要企業のIRなど)
③その変化が業界の売上/コスト/採用に与える影響を短い仮説にする
④最後に「だから今後伸びる領域は?苦しくなる領域は?」まで一文でまとめる

という順です。面接では、このまとめが「なぜその業界か」「どんな変化を見ているか」の説明にもなり、ESの説得力も上がります。

ファイブフォース分析
ファイブフォース分析は、業界の「儲けやすさ・競争の厳しさ」を、5つの競争要因で分解して捉える方法です。
要因は下記の5点です。

A:既存企業同士の競争(競争の激しさ)
B:新規参入者の脅威
C:代替品・代替サービスの脅威
D:買い手の交渉力
E:売り手(供給者)の交渉力

これらが強いほど、価格競争やコスト増が起きやすく、利益が残りにくいと考えます。
進め方は、

①「どこまでを同じ業界とみなすか」を決め
②5要因を強い・弱いで評価し、根拠(価格の下がり方、参入例、代替行動、主要顧客の集中度、原材料・人材の希少性など)を添える

例えば、サブスク型サービスなら、代替品(無料アプリ等)が多いほどCが強まり、解約率や値下げ圧力の説明がしやすい、というようになります。
ここまで整理できていると、ESで「なぜこの業界・企業か」を構造から語れるでしょう。

業界分析の具体的な方法

業界分析を実際に進める際には、思いつきで検索するのではなく、まず統計や業界団体の資料、企業のIRなど信頼できるデータを集め、その分析結果を自身の就活戦略に落とし込んでいくことが重要です。
“業界分析の具体的な方法”をみていきましょう。

データ収集とそのポイント
画像

業界分析のデータ収集は、やみくもに検索するより「使う順番」を決めるのが近道です。
まずは、公的統計や業界団体の資料で、市場規模や就業者数など“業界の骨格”を押さえ、成長しているのか成熟しているのかの方向感をつかみます。次に、経済産業省の統計やレポート、ニュースを使って直近の変化(需要、規制、技術、人手不足など)を整理し、「追い風になりそうな要素」「厳しくなる要素」を分けてメモします。その上で志望企業と競合2〜3社に絞り、企業サイトやIRで稼ぎどころ・注力領域・課題の書き方を比較。開示書類がある企業ならEDINETで有価証券報告書の事業内容やリスクを確認すると、志望動機の根拠が一段強くなります。

分析結果を戦略に落とし込む
集めたデータは、「どう就活に使うか」まで考えて初めて意味を持ちます。ポイントは、難しい分析をしすぎないようにすること。
まず、統計やニュースから分かったことを「業界にとってプラスか・マイナスか」で整理します。例えば、「市場が拡大している」「人手不足が深刻」といった事実を、そのまま並べるだけで十分です。次に、その変化の中で「どんな会社が有利になりそうか」を考えます。価格競争になりやすいのか、技術や仕組みで差がつきやすいのかを見ることで、志望企業と他社の違いが浮かびます。
最後は就活への落とし込みです。志望動機なら
「業界の変化→その中で注目した企業の動き→自分が関わりたい理由」
の順でつなげる。逆質問なら「この変化に対して、今どんな取り組みを優先していますか」と聞く。分析は目的ではなく、選択や発言を支える材料だと意識すると、自然に戦略につながります。

業界分析の事例

実際に、就活で人気な「自動車業界」と「IT業界」の分析例をみていきましょう。

【自動車業界】の事例
自動車業界は、「国内生産・輸出」と「電動化・ソフトウェア化」という二つの軸で見ると構造が整理しやすくなります。
日本自動車工業会によると、2024年の国内四輪車生産台数は約823万台で、前年からは減少しています。一方で、自動車は依然として日本の基幹産業であり、2023年の自動車輸出金額は約21兆円、就業人口は約558万人と、裾野の広さが特徴です。
注目すべきは、台数の増減以上に「何を作るか」が変わっている点です。経済産業省の資料では、電動化を含むEV化・電池・車載ソフトウェアへの投資が国際競争力のカギとされています。つまり、完成車メーカーだけでなく、電池、半導体、素材、制御ソフトなど周辺分野の重要性が高まっているのです。
就活では「自動車業界志望」で終わらせず、電動化のどこに関わりたいのかまで言語化できると、志望動機に深みが出ます。

参考・引用:
https://www.jama.or.jp/statistics/facts/four_wheeled/index.html
https://www.jama.or.jp/library/publish/mioj/ebook/2024/MIoJ2024_j.pdf
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/conference/battery_strategy2/shiryo04.pdf

【IT業界】の事例
IT業界は「成長している業界」と語られがちですが、分析では市場規模の伸び方と競争の中身を分けて考えることが重要です。
IDC Japanによると、2024年の国内ITサービス市場は約7兆円規模で、今後も年率数%の成長が見込まれています。背景には、企業のDX需要、クラウド移行、老朽システムの刷新などがあります。
一方で、成長=楽な業界ではありません。人材不足、技術の陳腐化の早さ、価格競争の激化といった課題も同時に存在します。そのため、IT企業ごとに「どこで価値を出しているか」が大きく異なります。業種特化型のSI、クラウドに強い企業、運用保守を効率化する企業など、勝ち方はさまざまです。
就活では、市場が伸びている事実だけでなく、志望企業がどの領域で競争優位を作ろうとしているのかを比較することが重要でしょう。

参考・引用:
https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ53253625
https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prAP53710025
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/20240628_report.html

業界分析における注意点

業界分析は便利な反面、好き嫌いで情報が偏ったり、古い前提のまま進めたりしがちです。そのため、視点の偏りを防ぐコツの意識や、環境変化に合わせて定期的に見直すことが重要になります。

分析の偏りを防ぐ方法
業界分析で起きやすいのが、「最初に抱いた印象に合う情報だけ集めてしまう」偏りです(いわゆる確証バイアス)。これを避けるコツは、集め方を先にルール化すること。
まず一次情報(公的統計・業界団体・企業のIR)を土台にし、ニュースや解説記事は“補助”として使います。次に、仮説を1つ立てたら、同じ数だけ「反対の根拠」も探す(例:成長業界でも減速要因は?)と、見落としが減ります。最後に、志望企業だけでなく競合2社も同じ観点で比較し、数字・主張・根拠をセットでメモする。こうすると「好きだから良く見える」を防ぎつつ、ESや面接で説明しやすい材料が残るでしょう。

定期的な見直しの重要性
業界分析は、一度まとめたら終わりではありません。就活の期間中でも、景気や物価、規制、技術トレンドは動きます。情報が古いままだと、「前提がズレた志望動機」になりやすく、面接での深掘りにも弱くなります。だからこそ、分析は“更新前提”で持っておくのが安全なのです。前述の”PEST分析”の考え方でも、外部環境は変化し続けるため、定期的に見直して判断をアップデートする重要性が指摘されています。
見直しのやり方は難しくありません。週1回でもいいので、

①業界ニュースの大きな動き(制度・技術・需要)
②志望企業と競合の発表(決算、方針変更、新サービス)
③自分の仮説が崩れていないか

の3点だけチェックします。
企業の有価証券報告書では「事業等のリスク」など、環境変化を踏まえた記述も重視されています。こうして“最新の前提”で話せる状態を保つと、志望理由がブレにくくなり、逆質問も具体的になるでしょう。

まとめ

業界分析は、就活を「なんとなくの志望」から「理由のある選択」に変えてくれます。
3C分析で顧客・競合・企業の立ち位置を整理し、SWOT分析で強みと課題を言語化、PEST分析で外部環境の変化を押さえ、ファイブフォース分析で競争の厳しさを読み解く。こうして同じ型で情報を並べると、企業比較の軸が揃い、志望動機や逆質問の説得力が一段上がります。
大切なのは、集めたデータを更新しながら、分析結果を「どの企業で何に挑みたいか」まで落とし込むこと。フレームワークは“答え”ではなく、あなたの意思決定を支える道具なのです。

よくある質問

PEST分析とSWOT分析の順番は?
基本はPEST分析→SWOT分析がやりやすいです。
まずPESTで政治・経済・社会・技術の外部環境を整理し、「追い風/逆風」を把握します。その結果をSWOTのOpportunity/Threatに落とし込み、企業のStrength/Weaknessと掛け合わせると、志望動機の根拠が作れます。

業界分析フレームワークは就活でどう役立つ?
業界分析フレームワークは、情報を「同じ物差し」で整理できるので、業界や企業を比べる軸がぶれません。結果として、志望先の絞り込みが速くなり、志望動機や逆質問も“調べた事実”を根拠に具体化できます。面接の深掘りにも耐えやすくなります。

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