目次
■「本気で、本音で。」ダイキンの新卒採用とは
【登壇者プロフィール】
- 石山倫子(2005年入社、人事本部採用グループ 採用担当課長)
- 西川徹(2015年入社、人事本部採用グループ 新卒採用リーダー)
■内々定者が語る「ダイキンの魅力」
【内々定者プロフィール】
- 中林未宙(技術系内々定者)
- 佐藤正斎(事務系内々定者)
ダイキン工業株式会社とは
ダイキンは、空調業界で世界トップクラスの実績を誇るグローバルメーカーです。
1924年の創業以来、空調・冷凍機、化学、油機事業などを中心に世界170以上の国・地域で多角的に展開してきました。
◯グローバルな活躍を誇る空調メーカー
特に空調分野では、国内外で高いシェアを誇り、海外売上高比率は8割を超えるなど、積極的なグローバル展開が特徴です。
また、空気と環境のプロフェッショナル企業として、脱炭素や省エネといった社会課題への取り組みにも力を入れており、「空気で答えを出す会社」というスローガンを掲げ、空気であらゆる課題を解決し、新しい価値を創造し続けています。
◯創業100周年、脅威の成長率を誇る企業
2024年に創業100周年を迎えたダイキンは、直近20年間の成長率が800%を超えています。
リーマンショックやコロナ禍などの世界的な不況下でも好調に業績を伸ばしてきた背景には、グローバルに展開する専業メーカーとしての確固たる技術力や打ち出す製品力による「揺るがない企業力」があるでしょう。
“自ら考え、行動できる人材”を重視する採用活動
技術力の高さで知られるダイキンですが、同社のもうひとつの大きな強みが“人”に対する姿勢です。
「人を基軸におく経営」を掲げており、社員一人ひとりの成長が会社全体の成長につながるという明確な考えのもと、社員一人ひとりが挑戦・成長を重ね、事業発展に繋げています。
特に新卒採用においては、与えられた仕事をこなすだけでなく、自ら考え行動し、新しい価値を生み出せる人材を重視しており、入社一年目から一人ひとりが主体性を持ち、挑戦・成長できる環境づくりに力を入れています。
採用活動の中でダイキンが大切にしている価値観が、「本気で、本音で。」というもの。
企業と学生は対等な関係であり、お互いを深く知ったうえで未来を選び合う。そんな姿勢を大切に、採用の場でも一人ひとりと真摯に向き合うフラットな対話を実践しています。
例えば、「面接」ではなく「面談」、面談前には学生だけでなく社員もガクチカを提出、など、お互いに選択しあえる、お互いに本音で話あえる場づくりを心がけています。
新卒採用において一人ひとりのキャリアにしっかり向き合い、長期的な視点で共に未来をつくっていく仲間として迎え入れるという、ダイキンの本気の姿勢がうかがえます。
また、2027年卒採用からはWILL採用も拡大をしていくことを方針として掲げ、一人ひとりのキャリアの入り口を本気で考えることを目指しています。
将来のビジョンが明確な人も、まだ模索中の人も、それぞれの歩幅に寄り添いながら、挑戦と成長の機会を共に創っていく。
就職活動そのものが、価値ある出会いになるような場を目指しています。
パネルトーク
【登壇者プロフィール】
石山倫子(2005年ダイキン入社)
2005年入社、人事本部採用グループ所属。
様々なプロジェクトに携わり、インド工場の立ち上げやドイツ企業のM&Aなど、幅広い業務を経験。
西川徹(2015年ダイキン入社)
2015年入社、人事本部採用グループ所属。
研究開発職での入社から人事本部へ異動し、新卒採用・新入社員配属・人事制度改革などを担当
中林未宙(内々定者)
アルバイトと研究に力を入れる学生生活を送る。
ダイキンの3週間インターンで、同社の様々な社員と関わることで魅力を実感。自身の就活の軸と親和性が高いダイキンに惹かれる中で、内々定の獲得に至る。
佐藤正斎(内々定者)
アカペラサークルにおける資金集めなどに力を入れた学生生活を送る。
「製品を通して人々の生活を豊かに」「成長し続け長く働ける職場」という軸で就職活動を展開し、どちらにもマッチしたダイキンと出会い、内々定を獲得する。
【パネルトーク】
司会者:
人事の方と内々定者の方をそれぞれお招きし、今感じている本音を伺っていければと思います。
まずは佐藤さんにお話を伺いましょう。元々は金融やエンタメ系の企業をみられていたとのことですが、就活中のどういうところでメーカー、ひいてはダイキンと出会われたのですか?
佐藤(内々定者):
ダイキンとの出会いは、サークルの先輩がきっかけでした。その先輩がダイキンの内定者だったんですけど、「君は挑戦する姿勢があるし、ダイキンの社風に合っていると思うよ」って言われて。最初は正直そこまで意識してなかったんですけど、「じゃあ一度受けてみようかな」って軽い気持ちで選考に進んだのが始まりでした。
司会者:
中林さんはダイキンとはいつ頃どういう風に出会ったのですか?
中林(内々定者):
もともとメーカー志望で、春頃はいろんな企業を幅広く見ていました。「街中で見かける製品」を軸に探していた中で、ダイキンの名前が目に留まったんです。企業説明会で「人を基軸におく経営」という考え方を知って、そこにすごく惹かれたんです。とりあえずエントリーしてみようかなと思ったのが、ダイキンとの最初の接点でした。
司会者:
当時のダイキンの第一印象はどのようなものでしたか?
中林(内々定者):
CMなどで見るように、空気や水などに関わるビジネスを展開する”人々の生活をよくする企業”というイメージですかね。
佐藤(内々定者):
私は正直「ぴちょんくん」のイメージが大きかったですね(笑)なんとなく、ルーム用エアコンの製作をしている企業というイメージでした。
司会者:
そんな中でお二人はインターンに参加されて。ダイキンのインターンは参加者へのフィードバックがしっかりしていると評判ですが、その辺りはいかがでしたか?
佐藤(内々定者):
一番印象に残っているのは、最初の面談で「書類に書いてあることと、実際に会った印象が全然違うね」ってズバッと言われたことです。最初は驚きましたが、逆にすごくありがたかったですね。自分でもそのギャップはうすうす感じていて、就活初期はガクチカも“やったことの報告書”みたいになっていたなと。ダイキンインターンのフィードバックを受けて、自分の想いや動機を見つめ直すきっかけになりました。私の就活全体をサポートしてくれているなと思い、本音で向き合ってくれていると感じられて”すごく信頼できる会社だな”と思いました。
中林(内々定者):
私はインターンで3週間ほどダイキンにお世話になりました。最初の面接では、「メカメカしい部署に行きたいです!」ってかなりざっくりした希望を伝えたんですが(笑)、それに対してもフランクに向き合ってくださって。他の部署も含めて、幅広く知る機会をたくさんいただけたのが印象的でした。設計に興味はあったけれど、「設計にもいろんな種類があるよ」と具体的に教えていただいて、実際の仕事のイメージがどんどんクリアになっていきました。先輩方が私の性格や志向に合わせて「ここが合うかも」と提案してくださったことで、「ここだ!」と思える職種に出会えて。最終的には「この雰囲気の中で働きたい」と、迷いなく応募を決めました。
司会者:
実際にダイキンのインターンに参加してみて、どのような学びがありましたか?
佐藤(内々定者):
私はもともと「適材適所」という考え方を大切にしていて、自分がやりたいことが明確にあるなら、最初からその道を選べる環境がいいと思っていました。ダイキンは事業の幅も広く、職種も多様。その中で自分に合う場所を選べるのは魅力的でしたね。また、他社のインターン、特に金融業界での経験も影響しています。無形商材を扱う銀行の現場で、「まずはお客様と向き合う最前線に立つことが大切だ」と話していた行員さんの言葉が印象的でした。その経験から、どんな業界でも“現場”を知ることがキャリアの土台になると実感したんです。だからこそ、ダイキンでも、最前線に近い営業部門を志望しました。現場で得るリアルな声や手応えを、自分の成長につなげたいと思ったんです。
司会者:
“他社での経験”というお話が出ましたね。人事のお二人に聞いてみたいのですが、選考過程やキャリアを考える上で、他社でのインターン経験みたいな”他社での経験”的なものは話しても良いものですか?
石山(人事):
他社での経験もぜひお話していただきたいですね。違う業界や企業を見たからこそ、ダイキンの特徴がよりはっきりと見えてくると思うんです。例えば、「営業」とひとことで言っても、会社によって役割や関わる相手が全然違うことって多いじゃないですか。だからこそ、自分がイメージしている仕事内容が本当にその企業の職種と合っているのか、ちゃんとすり合わせることが大事だと思います。「他社での経験から自分はこういう仕事がしたいんですけど、それって御社のどこに当てはまりますか?」みたいな形で、正直に話してもらえると、こちらも的確にフィードバックできるし、ミスマッチも防げると思います。
西川(人事):
実際、選考過程で”他社の経験”みたいな相談は全然受けますよ。「自分は御社とここでこう悩んでいるんだけどどう思いますか」みたいな(笑)。就活ってどうしても「御社が第一志望です」っていう決まり文句みたいな流れがあると思うんですけど、僕はそれってあまり良くないなと思っていて。「本当にそう思ってるのかな?」っていうのは、企業側も自然と気になっちゃうんですよね。だからこそ、「A社とB社はこういう点が良くて、ダイキンはこういうところが気になってます」みたいに、本音で話してもらえるとすごくありがたいです。そうすると、こちらからも「それならダイキンのこういう点も見てみたらどう?」って、より深い対話ができるんですよ。最終的に他社を選ぶことになったとしても、お互い本音で話すことが大事だと思いますね。
司会者:
中林さんは就活中5社のインターンに参加されて、ダイキンのインターンには3週間参加されたのですよね?その当時は、他社との兼ね合いや志望度的な確度などはどうだったのですか?
中林(内々定者):
正直、就活中はいくつかの会社で迷っていました。設計職を軸に見ていたんですが、同じ「設計」と言っても会社ごとに内容が全然違っていて。気になるメーカーを5社ほどインターンで回ったんですけど、その中でダイキンのインターンが一番印象に残っています。多くの企業は1週間程度だったので、実際の業務に関われるのも数日だけ。全体像がつかみきれず、少し物足りなさもあって。でもダイキンは3週間しっかり時間を取ってくれたので、自分の気になることをじっくり聞けて、納得感も深まりました。就活の中で「ここまで向き合えるインターンはなかなかないな」と感じたのを覚えています。
司会者:
参加者にとっては3週間のインターンは非常に充実していると感じられる一方で、企業側からすると長期となると諸々の調整などかなり大変ではないですか?
西川(人事):
確かに、インターンの時期って現場の社員も忙しいタイミングではあるんですけど、それでも「学生さんと接点を持てるのが嬉しい」って言ってくれる人が多いですね。業務内容や社風を自分たちの言葉で伝えられることを前向きに捉えていて、学生さんが来てくれるのを本当に楽しみにしているんです。調整は大変なこともありますが、社内全体が“ウェルカム”な雰囲気で動いているのをいつも感じていますね。
石山(人事):
社員たち自身が「学生さんにダイキンをもっと知ってほしい」っていう思いをすごく強く持っていて、「うちの部署でもインターン受け入れたいです!」って声を上げてくれることが本当に多いんです。人事として「期間を2週間に短くしたらどうですか?」と提案したこともあったんですが、「2週間じゃ学生の成長まで持っていけない」と、現場の社員から逆に言われたこともあって。単なる体験で終わらせるのではなく、「しっかり学びを持ち帰ってほしい」という思いで、参加者の成長と真剣に向き合ってくれているのがすごく伝わってきますね。
司会者:
参加者目線では、就活の総時間における3週間って貴重な時間だと思うので、その辺の所感などはどうでした?参加前と参加後でお気持ちが変わったりはありましたか?
中林(内々定者):
3週間のインターンって、最初は「結構長いな…」って正直思ってたんです。でも終わってみたら、本当に3週間あって良かったなって思いました。浅く広くじゃなくて、しっかり深くまで知ることができたし、何より社員さんの熱量がすごかったんです。ただの学生の業務体験じゃないというか、「あなたはもう僕たちの仲間です」って、初日に言ってもらえたことはすごく印象に残っています。わからないことも一緒に考えてくれて、心から歓迎されていると感じました。私自身、「メカを理解して、自分の言葉で伝える」というテーマを持って臨んだのですが、最終日にはちゃんと自分の言葉で説明できるようになっていて、自分の成長を実感できました。それも、社員の方々が本気で向き合ってくれたおかげだと思っています。あの3週間で、ただの“参加者”じゃなく、チームの一員になれた感覚がありました。
佐藤(内々定者):
結論から言うと、インターンに参加したことでダイキンへの志望度が一気に高まりました。その後も社員の方々と何度も接点を持つ中で、「最終面接で内々定をもらえたら、もうここに決めよう」と自然に思えていたんです。実際、インターン後の秋のイベントなどでもさらに気持ちが固まりました。西川さんにはインターン中にずっと伴走していただいて、終わった後のイベントでも声をかけてくれて。最終面接ではその西川さんが面接官として登場してくれたのも心強かったです。石山さんには初期配属のことまで親身に相談に乗っていただき、「自分のキャリアを一緒に考えてくれてる」と強く感じました。たくさんの社員さんと直接話す機会があったからこそ、最終選考の時点では「内々定をもらえたら迷わず入社する」とはっきり決めていました。
司会者:
お二人ともインターンでのご経験が最終意思決定に大きくつながっていったと。人事のお二人含め、社員さん方と様々な会話があったと思いますが、何か印象に残っているエピソードや会話などはありますか?
佐藤(内々定者):
たくさんあって”これ!”とは言い難いのですが…(笑)初期配属について石山さんとじっくり話す機会をいただけたことが大きかったですね。私は「人を相手にする仕事がしたい」と思っていて、法律や数字に向き合うよりも、まずは自社の商品がどのように使われているのか、現場の最前線を知りたいという気持ちが強かったんです。だからこそ営業部門を志望しました。もちろん、「この地域で働きたいからこの部署」とか「なんとなく興味があるからこの仕事」っていう決め方もあると思うんですけど、僕はそれだけでは足りないと思っていて。企業と自分、双方がしっかり納得できるキャリアを一緒に考える。その時間が持てたからこそ、「ここで働きたい」という気持ちが確信に変わりました。
司会者:
石山さんは多くの学生からキャリアの相談を受けられますよね。そういうとき、「こういうことをぜひ若手には考えてほしい」みたいな、キャリアを考える上で意識するポイント的なことはありますか?
石山(人事):
就活生の皆さんには、「これがやりたいんです!」という結論だけではなく、そこに至った理由や背景もぜひ共有してもらいたいと思っています。もちろん、やりたいことがあるのは素晴らしいことです。ただ、その実現のためには、実はいろんなルートや方法があるはずなんです。今自分の目に見えている選択肢だけに絞ってしまうと、かえって可能性を狭めてしまうかもしれません。だからこそ、「自分は何を達成したいのか」「どんな価値を社会に提供したいのか」といった“想いの部分”を聞かせてもらえると、それならこういう働き方もあるよ、こんな職種も合いそうだよ、と一緒に可能性を広げていくことができるんです。例えば「海外で働きたい」という目標があったとしても、まずは国内で経験を積んだ方がいい理由があるかもしれない。そういった視点も含めて、一緒に“最適なキャリアの道”を探していけたらと思っています。私自身も若いころは「海外行きたい!」と一直線でしたが、当時の人事の方に多角的な視点をもらえたからこそ、今があります。ですので、自分の価値観の根っこにあるものを、ぜひ素直に話してほしいですね。
司会者:
色々お話しを伺って、"企業側も就活生も本音で話す"ということが、ミスマッチない就活を進める重要なポイントであるように感じました。今このトークセッションを見ている学生さんたちも、これから本格的に就活を進めていく中で不安を感じる部分も大きいと思いますが、その辺りを覚えておいていただけると嬉しいですね。それでは最後になりますが、見事内々定を勝ち取ったお二人から、これから就活を始める皆さんに向けて一言ずつメッセージをお願いします。
中林(内々定者):
私自身、就活では本当にいろんな企業を幅広く見てきました。その中で、「自分はどんなことに興味があるのか」「どんな仕事がしたいのか」っていう軸を見つけられたのが大きかったと思っています。最初から一つの思いにこだわるのも大事だけど、視野を広げて柔軟に動いてみることで、思いがけない発見に出会えることもあるんですよね。だからまずは、先入観を持たずにフラットな目線でいろんな業界や職種に触れてみてほしいです。そのプロセスの中で、自分がどんな瞬間にワクワクするのか、自分でも気づかなかった価値観に出会えることがあると思いますよ。
佐藤(内々定者):
就職活動って、企業と学生がお互いを選び合うマッチングの場だと思っています。そういう意味で、ダイキンは本当にフラットな関係性を大事にしている会社だと感じました。だからこそ、学生側も「自分はこういう想いを持っている」「こういう価値観を大切にしている」っていう軸を、書類や面接の場でしっかり言葉にして伝えることがすごく大切だと思います。企業に理念があるように、私たちにも“行動の原動力”になる想いや価値観があるはずなんですよね。そこをしっかり伝えることで、自分に合った会社に出会える確率も高くなるんじゃないかと思います。納得できる選択のために、自分の「想い」を言語化することを大事にしてほしいです。皆さんの就職活動が納得のいくものになるよう、応援しています。
司会者:
ありがとうございました!