理系大学院生の就活状況は?
理系学生のキャリア選択は、学部卒か大学院進学かで大きく分かれます。その一方で、大学院生として就職活動を進める場合の実情を具体的に知る機会は意外と少ないものです。
まずは、理系大学院生の就活状況の全体像をつかむことが重要です。
理系の大学院進学率
日本の学部卒業者全体に対する進学率は約12%と低めですが、理系分野ではその比率が大きく上回ります。令和5年度の学校基本調査によれば、理学では約44%、工学では約39%と、理系は学部卒全体(約12%)より大幅に高い進学傾向があります。
文系と比べても圧倒的に高い数字で、大学院進学が選択肢として自然に意識されていると言えるでしょう
※参考:文部科学省『令和5年度学校基本統計 結果の概要』
https://www.mext.go.jp/content/20230823-mxt_chousa01-000031377_001.pdf
理系大学院生は学部生よりも有利
理系大学院生には、就活において明らかな「有利な傾向」が見られます。まず、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、学歴が上がるほど初任給・所定内給与が高い傾向にあります。場合によっては、大学院修士修了者の初任給は大学卒よりも数万円高く、さらに平均賃金では年収で100万円以上の差が付くことも。
また、大学院で身につく研究力や論理的思考、データ解析などの専門スキルは、特に研究開発や技術職の場面で高く評価されやすいのも強みです。これに加え、大学院生は学部生に比べ、企業の大企業就職率が高く、推薦による内定率が相対的に高いことも示されています。
さらに、専門性に裏打ちされた給与面だけでなく、キャリアの安定性や選考ルートの多様さも、理系大学院生の大きなメリットです。こうした点を総合すると、理系大学院生は学部生に比べて就職活動において着実なアドバンテージを得られる傾向にあるといえます。
※参考:厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査の概況』
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/dl/13.pdf
ユニバーサル・コープ『全国大学生協連の研究会報告』
https://www.univcoop.or.jp/about/life/vol52-01.html
大学院1年目から就活対策をしよう
大学院生の就活は、修士2年の春には本選考が本格化するため、実質的には1年目からの準備が重要です。特に近年は、専門性を活かしたインターンがそのまま選考に直結するケースも増えており、スケジュールは想像以上に早まっています。研究との両立を前提に、自己分析や業界研究、推薦制度の確認などを修士1年生(M1)のうちに少しずつ進めておくことが、後悔しない就活につながります。
大学院の3つの種類
大学院とひとくちに言っても、その形態はさまざまです。進学後のキャリアや学びのスタイルにも大きく関わるため、自分に合った選択をするには各タイプの特徴を知っておくことが大切です。代表的な3つの大学院をみていきましょう。
①一般大学院とは?
一般大学院とは、研究者や高度専門職の育成を目的とした、もっとも一般的な大学院の形態です。主に学術研究を中心とし、修士課程では研究手法の基礎を学びつつ、自身のテーマに沿って論文を執筆します。将来的に博士課程への進学を視野に入れる学生も多く、学問的な探究心や専門性を深めたい人に適しています。
就職活動においては、研究力や論理的思考力、プレゼンテーション力などが評価されやすいのが特徴です。
②専門職大学院とは?
専門職大学院は、実務に直結する高度な専門知識やスキルを養うことを目的とした大学院です。研究よりも実践を重視し、法科大学院(ロースクール)や経営系のビジネススクール(MBA)などが代表的な例です。授業ではケーススタディやグループワークが多く、現場での判断力やマネジメント能力を磨く機会が豊富です。
就職では即戦力としての期待が高く、専門性を武器にしたキャリア形成を目指す人に向いています。
③通信制大学院とは?
通信制大学院は、主にオンラインや郵送を通じて学習を進めるスタイルの大学院です。働きながら学位取得を目指す社会人に人気があり、スクーリング(対面授業)を一部取り入れるケースもあります。学術的な研究だけでなく、実務との両立を前提としたカリキュラムが多く、自分のペースで学びやすいのが特徴です。就活というよりは、キャリアアップや再就職、専門性の強化を目的に進学する人が多い傾向にあります。
大学院進学を考えている人への注意点
大学院進学はキャリアの選択肢を広げる一方で、事前に知っておくべき注意点もあります。進学後に「思っていた状況と違った…」とならないためにも、就職への影響含め様々なことをきちんと把握しておくことが大切です。
無理に進学しなくてもいい
大学院進学はあくまで選択肢の一つであり、「なんとなく不安だから」「周りが行くから」といった理由で無理に進む必要はありません。学部卒でも十分に専門性を活かせる企業は多く、自分に合ったタイミングで社会に出ることも立派な選択です。
大切なのは、自分の将来像に照らして納得のいく判断をすることです。
研究がやりたくない場合は進まない方がいい
大学院は基本的に「研究をする場」です。与えられた課題ではなく、自分でテーマを見つけて掘り下げていく力が求められます。もし「そもそも研究に興味が持てない」「論文を書きたいと思えない」と感じているなら、無理に進学するのはおすすめできません。学問への探究心がないまま進むと、モチベーションを保てず、時間や労力を浪費してしまう可能性もあります。
就職の選択肢を狭めないためにも、自分の本音と向き合うことが大切でしょう。
院卒・学部卒のメリット
大学院に進むべきか、学部で就職すべきか悩む人は多いはずです。それぞれにメリットがあり、どちらが正解というわけではありません。自分のキャリアビジョンや働き方のイメージに合わせて判断するためにも、院卒・学部卒それぞれの強みを整理しておくことが大切なのです。
学部卒のメリット
学部卒の就活では、知識や経験よりも「将来性」や「柔軟性」といったポテンシャルが重視されます。若いうちから現場で経験を積めるため、早期にキャリアを築きたい人には有利です。企業側も、入社後の成長に期待して採用するケースが多く、幅広い選択肢があるのも特徴でしょう。
院卒のメリット
一方で、院卒の就活では、専門性や研究経験が評価されやすく、技術職や研究開発職などで即戦力として期待されることが多いです。論理的思考力や課題解決力もアピール材料になります。
スキルへの評価が高い
院卒は、専門的な知識や研究経験を通じて得たスキルが評価されやすいのが強みです。データ分析力や論理的思考力、課題解決力などは、技術職や開発職において特に重視されるポイントです。自らテーマを設定して深掘りする経験は、実務においても即戦力として期待される場面が多くあるでしょう。
専門性を活かした仕事に就ける
大学院で培った専門知識や研究テーマは、企業での職務内容と直結するケースも多く、採用側からも明確な強みとして受け取られやすいです。特に技術職や研究開発職では、大学院での学びがそのまま仕事に活かせる場面が多く、自分の専門性を活かしたキャリアを築きたい人にとって大きなメリットとなるでしょう。
大手企業に受かりやすい
大手企業は研究開発や専門職ポジションで高い専門性を求めることが多く、院卒はその条件にマッチしやすい傾向があります。特に理系分野では、大学院での研究実績や技術力が評価され、学部卒よりも大手企業の選考に通過しやすいケースも見られます。専門性を活かした職種を希望する場合、院卒という経歴が有利に働くことは少なくありません。
初任給が高い
院卒は学部卒に比べて初任給が高く設定されている企業が多く、経済的な面でもメリットがあります。厚生労働省の統計でも、修士修了者は数万円程度高い初任給を得ている傾向が確認されており、専門性への対価として待遇面での差が生まれています。長期的なキャリア形成を考えるうえでも、有利なスタートを切りやすい点は院卒の強みといえるでしょう。
大学院進学か就職か悩んでいる人にアドバイス
大学院に進むか、学部卒で就職するか。この選択はキャリアの分岐点となる大切な決断です。
まず考えてほしいのは、「自分が将来どんな仕事をしたいか」というビジョン。専門性を深めたいのか、早く社会で経験を積みたいのかで、進路は大きく変わります。また、迷っているなら一人で抱え込まず、研究室の教授やキャリアセンター、社会人の先輩などに相談してみましょう。リアルな声から得られるヒントは、ネットの情報以上に役立ちます。さらに、志望する分野や企業の「実際の採用実績」や「卒業生の進路」を調べてみるのもおすすめです。大学の進路データやOB・OG訪問などから、自分と近い立場の人がどんな選択をしてきたかを知ることで、より納得感のある判断ができるはずです。
院卒の就活タイミング
院卒といっても、修士・博士・海外大学院などで就活の進め方やタイミングは大きく異なります。後悔のない選択をするためにも、それぞれの特性に合わせた準備スケジュールを知っておくことが大切です。
修士の場合
修士課程の学生は、2年間という短い在学期間のうちに研究と就活を両立しなければなりません。そのため、実質的には1年目から就活がスタートします。特に夏〜秋のインターンは、選考直結型も多く、参加がその後の本選考に影響することもあります。また、推薦制度の活用や研究室の都合など、学部生とは異なるスケジュールで動くケースもあるため、早めの情報収集と準備が不可欠です。
研究に追われる前に、戦略的に動き始めることが成功のポイントとなります。
博士の場合
博士課程の就活は、一般的に2年目以降に本格化するケースが多いです。1年目は研究や学会活動に集中し、ある程度成果が出た段階で就職活動に移る流れが一般的です。企業側も、博士人材には研究実績や専門性を重視する傾向があるため、アピールできる実績が整ったタイミングが勝負どころとなります。
アカデミアへの進路と並行して民間企業を検討する場合は、研究との両立だけでなくスケジュール管理や情報収集の徹底が鍵となるでしょう。
海外の大学院の場合
海外の大学院に通っている場合でも、日本企業の選考を受けるなら、日本の就活スケジュールを把握しておくことが欠かせません。特に新卒採用は年次ごとに進行するため、現地の卒業時期とズレがある場合は要注意です。選考はオンラインで受けられる企業も増えていますが、エントリー時期を逃すと受験機会そのものを失ってしまうこともあります。M1・M2といった学年区分が日本特有であることもふまえ、早めに逆算して動くようにしましょう。
就活が上手くいかない理系大学院生の特徴
理系大学院生は専門性が強みになる一方で、その強みをうまく伝えられずに就活で苦戦するケースもあります。就活がうまくいかない人に見られがちな特徴を整理し、改善のヒントを探っていきましょう。
研究を優先している
理系大学院生に多いのが、「研究が忙しくて就活に手が回らなかった」というケースです。
真面目に研究に打ち込む姿勢は素晴らしいのですが、企業は就活への意欲や準備の姿勢も見ています。特に修士課程は2年間と短く、気づいたときには本選考の波に乗り遅れてしまうことも。研究との両立は大変ですが、スケジュールを逆算し、M1のうちから情報収集や自己分析を少しずつ進めておくことで、後悔しない就活につながるでしょう。
こだわりが強い
理系大学院生の中には、「自分の専門が活かせる仕事でなければ意味がない」「研究内容に近いテーマでないと納得できない」といった強いこだわりを持って就活に臨む人もいます。専門性を活かしたいという思い自体は悪いことではありませんが、選択肢を狭めすぎるとチャンスを逃してしまう可能性もあります。企業は柔軟性や吸収力も重視するため、少し視野を広げてみることが結果的に自分の可能性を広げることにもつながります。バランスのとれた軸づくりが大切なのです。
就活に対して楽観的
「理系院卒なら引く手あまた」「推薦があるから何とかなる」といった楽観的な見通しで就活を後回しにしてしまい、結果的にチャンスを逃してしまうケースもあります。確かに専門性は武器になりますが、それをどう伝えるか、どんな企業で活かすかを考えて動かなければ、内定にはつながりません。特に近年は早期化が進んでいるため、準備不足のまま本選考を迎えると焦りやすくなります。
理系院生だからこそ、地に足をつけた戦略的な就活が必要なのです。
理系大学院生が就活を成功させるコツ
理系大学院生ならではの強みを活かしつつ、就活を成功させるには、戦略的な準備と自分の価値の伝え方が重要です。
研究に追われる中でも成果を出すための実践的なコツについて解説します。
適切なタイミングで就活を始める
理系大学院生は研究との両立があるぶん、就活に使える時間が限られています。そのため、適切なタイミングで動き出すことが成功の第一歩となります。
特に修士課程は2年間と短く、M1の夏〜秋にかけてのインターン参加がその後の選考に影響することもあります。周囲が本格的に動き出す前から自己分析や情報収集を始めておけば、研究に集中しながらでも着実に準備が進められます。焦らず、でも先手を打つ姿勢が大切なのです。
就活を優先して行う
研究に全力を注ぐ姿勢は大切ですが、就活の時期にはあえて就活を優先する覚悟も必要です。企業は限られた選考期間の中で、就活生の志望度や熱意を見ています。応募や面接のタイミングを逃すと、その後にいくら準備しても選考のチャンスがなくなることもあるでしょう。
研究と就活、どちらも中途半端にならないよう、計画的にメリハリをつけて行動することが、納得のいく内定につながります。タイミングだけでなく「優先度の切り替え」も成功の鍵です。
自己分析や企業研究を頑張る
理系大学院生は専門性が強みになる一方で、それをどう伝えるかが就活のカギになります。そのためには、自己分析を通じて自分の特性や価値観を整理し、企業研究によって志望動機やマッチ度を深めることが不可欠です。ただスキルを並べるだけでなく、「なぜこの企業で働きたいのか」「自分の強みをどう活かせるのか」を言語化できるように準備しておくことで、選考でも説得力が増すでしょう。
院卒ならではの長所を活かせる求人を受ける
院卒ならではの専門性や研究経験を活かせる求人に目を向けることは、就活成功の近道です。研究開発職や技術職など、専門性が評価されやすい職種であれば、自分の強みを自然にアピールしやすく、選考でも有利に働くことが多いでしょう。
大学院で深めたスキルや知識を活かせる環境を選ぶことで、納得感のあるキャリアを築きやすくなります。
スキルをアピールする
専門知識や研究スキルを持っているだけでなく、それをどう伝えアピールするかが重要です。データ分析力、論理的思考力、課題解決力など、企業が求めるスキルを具体的な経験とセットでアピールしましょう。実験の工夫や困難の乗り越え方など、自分らしいエピソードがあると説得力が増します。
スキルは“持っている”だけでなく、“伝えて活かす”意識が大切なのです。
学校推薦も考える
理系大学院生の多くは、学校推薦(教授推薦)という選択肢を持っています。特定の企業に対して大学が推薦状を出す制度で、選考の一部が免除されたり、優先的に面接に進めたりすることもあります。希望する企業が推薦枠を設けている場合は、活用しない手はありません。
ただし、推薦には学内での締切や条件があるため、早めに情報収集し、指導教員と相談しておくことが大切です。推薦ルートも視野に入れて就活を進めましょう。
大学院を中退してしまった場合
大学院を中退した場合でも、就職することは十分に可能です。重要なのは「なぜ中退したのか」をきちんと説明できること。例えば、キャリアの方向性が明確になった、研究ではなく実務を志すようになったなど、前向きな理由であれば選考でもマイナスに働きません。また、中退までに学んだ専門知識やスキルも、しっかりと自己PRに活かすことができます。
空白期間を曖昧にせず、自分の言葉で語る姿勢が、誠実さや将来性として伝わるはずです。
理系大学院生のおすすめの就活対策
理系大学院生が就活を成功させるには、自分に合った対策を早めに取り入れることがカギになります。実践的で効果の高い就活対策について、具体的にみていきましょう。
インターンに積極的に参加する
インターンへの参加は、理系大学院生にとって特に有効な就活対策の一つです。研究室にこもりがちな生活から一歩外に出て、実際の職場環境や業務内容に触れることで、自分に合った職種や企業像を具体的にイメージできるようになります。技術職向けのインターンでは、専門知識を活かせる場面も多く、選考直結型で内定につながるケースも珍しくありません。
学会や研究との調整は必要ですが、早い段階で社会との接点を持つことで、就活全体を有利に進めることができるでしょう。
模擬面接で練習する
模擬面接での練習も、理系大学院生にとって欠かせない就活対策の一つです。日頃は研究発表が中心で、企業との対話や自己PRの場に慣れていない学生も多いため、想定質問への受け答えを繰り返し練習することで、言葉に詰まらずに自分の強みを伝えられるようになるはず。特に専門性の説明や志望動機を、相手にわかりやすく話す練習は重要です。
大学のキャリアセンターや就活イベントなどを活用し、客観的なフィードバックを受けながら準備を重ねることで、自信を持って本番に臨めるようになるでしょう。
キャリアセンターを活用する
キャリアセンターは、理系大学院生の就活をサポートする強い味方です。求人情報の提供はもちろん、エントリーシートの添削や模擬面接の実施など、個別に相談できる機会が多く用意されています。特に研究に忙しい院生にとって、限られた時間で効率的に就活準備を進めるには、キャリアセンターの支援を活用することが重要です。就職活動の全体像を把握した上で、自分に合ったスケジュールや企業選びのアドバイスを受けることで、より納得感のある就活につながるでしょう。
テスト対策を行う
就活では筆記試験(SPIや玉手箱など)が選考に組み込まれている企業も多く、対策を後回しにしていると足元をすくわれかねません。理系大学院生であっても、数学的思考や読解力が求められる問題に慣れておく必要があります。特にSPIの非言語問題は一見簡単に見えても、時間制限の中で正確に解くにはコツが必要です。
研究の合間に少しずつ対策を進め、試験形式に慣れておくことで、本番でも落ち着いて対応できるはず。意外と見落としがちな部分だからこそ、早めの対策がカギになります。
まとめ
理系大学院生の就活は、研究との両立や専門性の伝え方など独自の課題がありますが、タイミングを逃さず準備を進めれば十分に納得のいく内定を目指せます。自己分析や企業研究、インターンや模擬面接など、計画的に行動することが成功のカギでしょう。
今回紹介したポイントを押さえて、自分の強みをしっかり活かした就活を進めていきましょう。
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