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選考対策

留学経験をガクチカでアピールするには?ケース別の例文〇選 | ビズリーチ・キャンパス

留学経験は就活において強力なアピール材料のひとつですが、「ただ行っただけ」では評価されにくいのが実情です。大切なのは、その経験を通じて自分が何に挑戦し、どう乗り越え、どんな力を身につけたのかを言語化すること。 本記事では、留学経験をガクチカとして伝える際のポイントや、説得力のある伝え方を例文とともに紹介します。自分の経験をどう言語化すればいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

留学のエピソードをガクチカで話してもいい?

留学のエピソードをガクチカで話すこと自体は問題ありません。ただし、「留学した」という事実だけではアピールにはなりません。重要なのは、留学先でどんな課題に取り組み、どのように行動し、何を得たのかというプロセスと成果です。
企業は“経験そのもの”よりも、“経験を通じて得た力”に注目していることを意識しましょう。

ガクチカで面接官が評価している点とは

ガクチカで面接官が評価しているのは、経験の“中身”よりも、その経験を通じて「どんな力を発揮し」「どう考えて行動したか」という過程です。ただ頑張った事実を並べるのではなく、課題にどう向き合い、工夫や努力を重ね、どんな成果や学びを得たのかを具体的に伝えることが求められます。また、その経験が応募先企業での仕事にどう活かせるかという“つながり”も重要です。さらに、論理的に整理された文章や、自分の言葉で語られているかどうかも見られています。
経験の大小よりも、自分なりに掘り下げて言語化できているかが評価の分かれ道なのです。

ガクチカで留学の話をする〇つのメリット

留学経験は、ただの思い出では終わりません。就活の場でうまく伝えれば、あなたの強みを裏付ける強力な材料になります。
ガクチカで留学を話すことにどんなメリットがあるのかを、3つの観点から具体的に解説します。

留学の目的やエピソードから人柄を読み取りやすい
留学経験は、その目的や現地での行動を通して、あなたの価値観や人柄が伝わりやすいというメリットがあります。「なぜ留学を選んだのか」「どんな課題に直面し、どう乗り越えたのか」といったエピソードには、主体性や行動力、柔軟性などの個性がにじみ出ます。
ガクチカで話す際は、「背景→挑戦→工夫→結果→学び」の流れを意識し、表面的な体験談にとどまらず、自分らしさが伝わるように掘り下げるのがポイントです。

コミュニケーション力や行動力があることをアピールできる
留学経験は、異なる文化や価値観の中で生活し、現地の人々と関わる中で培った「コミュニケーション力」や「行動力」をアピールする絶好の機会です。語学の壁を乗り越えたり、トラブルを自力で解決した経験には、臨機応変な対応力や自走力が表れます。
ガクチカで話す際は、単に「話せるようになった」などの成果だけでなく、「現地でどのような関係構築を意識したか」「初対面の人とどう信頼を築いたか」など、具体的なエピソードを交えると効果的です。企業は、行動の背景にある思考や姿勢に注目しているため、「なぜそう動いたのか」を丁寧に説明することで”より伝わるアピール”にできるでしょう。

コミュニケーション力や行動力の言い換え
「コミュニケーション力」「行動力」という言葉は便利ですが、そのままだと抽象的すぎて印象に残りにくいことがあります。
例えば、コミュニケーション力は「自分の意見を論理的に伝えられる」「相手の立場を理解しながら対話できる」と具体化できます。行動力も「自分から積極的に挑戦できる」「環境に適応しながら動ける」などの表現に言い換えると、よりリアルに伝わるでしょう。

留学経験をもとに業界・企業を選ぶと一貫性が生まれる
留学経験をもとに業界や企業を選んでいると、志望動機とガクチカに一貫性が生まれ、説得力が増します。例えば「異文化の中で働く面白さを知った」「海外の社会課題に関心を持った」など、留学を通じて芽生えた関心や価値観が志望先とつながっている場合、その経験が単なる思い出ではなく、キャリアの土台になっていると伝えられます。
ガクチカで話す際は、留学を経て「なぜその分野に興味を持ったのか」「どんな視点で企業を選んだのか」といった部分まで丁寧に言語化することが重要なのです。

留学経験のガクチカでアピールできる長所の例

留学経験を通じてアピールできる長所は多くありますが、大切なのは自分の経験と結びつけて伝えることです。以下のような強みは、留学の中で具体的な行動や成果とともに語ると説得力が増します。

・積極性がある
・課題を解決する力がある
・異文化に適応できる柔軟性がある
・自ら考えて行動する主体性がある
・コミュニケーション能力がある
・失敗から学び改善する力がある

抽象的な言葉にとどめず、エピソードで裏付けることがポイントです。

留学経験のガクチカの例文【時数別】

留学経験をガクチカで伝える際は、限られた字数の中でどこまで深く伝えられるかがカギになります。選考の場面によって求められる文字数はさまざま。実際に使える例文を「400字」と「200字」のパターンでみていきましょう。

400文字以内の場合
【例文】
私は3ヶ月間のカナダ留学を通じて、クラス内ディスカッションに力を入れました。異なる文化的背景を持つ学生同士で意見が分かれがちだったため、互いに理解を深める時間を設けたのです。「なぜそう思うのか」を一人ずつ共有し合うことで、自然と協調性が生まれました。その結果、クラスで最高評価をいただき、今もチームメンバーと交友関係が続いています。この経験から、共通認識の大切さと、チームで成果を出す面白さを実感できました。この学びを活かし、御社の多様なメンバーと協働する環境でも成果を出したいと考えています。

【ポイント】
このように400字以内では「結論→背景→行動→成果→学び→入社後の活かし方」という流れを意識することが、説得力のあるガクチカ作成に効果的です。

200文字以内の場合
【例文】
私はアメリカ留学中、現地大学でのプレゼンに挑戦しました。最初は英語の発音やスピードについていくだけで精一杯でしたが、身振り手振りを交えながら理解を深める工夫を重ねました。その結果、プレゼンではメイン発表者に抜擢され、自信を深めました。この経験を通じた柔軟なコミュニケーション力を御社の営業部門で活かしたいです。

【ポイント】
200文字という限られた枠では、「何をしたか」「どう工夫したか」「結果どうなったか」「今後どう活かすか」の4点を簡潔に伝えることが重要。特に、行動と成果を端的に述べつつ、志望先とつなげる「今後の展望」の一文を入れることで、深みのある内容になります。

留学経験のガクチカの例文【アピールしたい内容別】

留学経験とひと口に言っても、伝え方はアピールしたい内容によって大きく変わります。主体性を見せたいのか、語学力を伝えたいのか、あるいは異文化対応力を示したいのか。
強調したいポイント別に、どのようにエピソードを切り取りガクチカとして表現すればよいかを、例文を交えて紹介します。

行動力がある
【例文】
私は大学2年時にオーストラリアへ短期留学し、現地の学生とディスカッションを行う授業に参加しました。最初は語学力に自信がなく発言をためらっていましたが、「話さないと成長できない」と考え、自ら進んで発言することを決意しました。毎回の授業前に資料を読み込み、発言の準備を徹底した結果、授業後半にはクラスの中でも積極的な存在として認識されるようになりました。この経験を通じて、慣れない環境でも自ら一歩踏み出す行動力を身に付けることができました。

【ポイント】
行動力をアピールするには、「課題をどう捉え、どう動いたか」を明確にすることが重要です。この例文では、最初は自信がなかったが、自らの意思で行動を変えた点に説得力があります。加えて、「事前準備を徹底した」という具体的な行動が描かれており、単なるやる気ではなく実際の努力が伝わります。成果として「周囲から積極的な存在として認識された」という変化も含まれており、行動が結果につながったことがわかります。最後に学びを簡潔にまとめることで、社会人としての成長意欲もアピールできるでしょう。
「課題→行動→結果→学び」の流れを意識することが重要です。

語学力がある
【例文】
私は大学3年次に半年間、アメリカへ語学留学をしました。最初は講義内容の理解や日常会話に苦戦しましたが、毎日欠かさず英字新聞を読み、授業外でも現地の学生と積極的に交流することで、実践的な英語力を磨きました。特にディスカッション形式の授業では、自分の意見を正確に伝える力が求められたため、語彙や表現を徹底的に習得。最終的には英語でのプレゼンを任されるまでに成長しました。この経験から、語学力だけでなく、継続的に努力する姿勢も身に付けることができました。

【ポイント】
語学力をアピールする際は、「どのような場面で必要とされたか」「どのように向上させたか」「どのレベルまで達したか」を明確にすることが大切です。この例文では、「講義の理解や日常会話に苦戦した」という課題に対し、自主的な勉強と実践的な会話の両面で努力したプロセスが伝わります。また、「英語でのプレゼンを任された」という成果によって、客観的に語学力の高さが証明されている点もポイントです。さらに、「努力を継続できる姿勢」や「異文化の中でも適応して学び続ける力」といった、語学力以外の長所もにじませると深みが出ます。
単に「英語が話せます」と伝えるのではなく、「努力の過程」と「結果」の両方を丁寧に表現することが、説得力を高めるコツです。

コミュニケーション力がある
【例文】
私は大学2年時にフランスへ半年間の交換留学を経験しました。授業や生活の中で文化の違いによるすれ違いが多く、最初は戸惑いましたが、「相手の背景を理解する姿勢が大切」と気付いてからは、言葉だけでなく表情や身振り手振りも使って丁寧に伝えるように心がけました。さらに、相手の話を遮らずに聞くことで、関係性が深まり、最終的にはグループ課題のまとめ役も任されました。この経験から、言語や文化を越えて信頼関係を築くための“伝える力・受け取る力”を養うことができました。

【ポイント】
コミュニケーション力は、ただ「話すのが得意」なことではなく、相手の考えを尊重しながら、適切な言葉や手段で意思を伝える力です。この例文では、文化の違いにより意思疎通が難しかったという課題を出発点に、「相手を理解する姿勢」や「伝え方を工夫したこと」が具体的に描かれています。特に、言葉だけに頼らず「表情や非言語コミュニケーション」も活用した点は、実践的な工夫として評価されやすいポイントです。また、グループワークでまとめ役を任された成果を入れることで、信頼関係を築いた結果が目に見える形で表現されています。最後に「伝える力・受け取る力」といった言葉で要点をまとめると、企業が求めるコミュニケーション力との接点も見えやすくなります。
ただ話せるだけでなく、他者と協働できる力としてのコミュニケーションを意識して伝えることが重要なのです。

広い価値観を持ってる
【例文】
私は大学3年時に東南アジアへ半年間留学し、現地の学生と共同生活を送りました。日本とは異なる宗教観や生活スタイルに最初は戸惑いましたが、「正解はひとつではない」という姿勢で相手の価値観を尊重し、自分の考えも伝えることを大切にしました。特に、多国籍の学生と行った地域課題に関するグループワークでは、異なる意見を調整しながら対話を重ね、最終的には現地の大学から表彰される成果を上げました。この経験を通じて、多様な価値観を受け入れる柔軟な視点と、相手を否定せず理解し合う姿勢を学びました。

【ポイント】
「広い価値観を持っている」というアピールは、抽象的になりやすいテーマだからこそ、具体的なエピソードとセットで語ることが大切です。この例文では、文化や宗教の違いに直面し、最初は戸惑ったというリアルな感情をスタートに、相手を尊重しながら自分の考えも伝える「相互理解」の姿勢が強調されています。また、単に理解し合うだけでなく、グループワークという共同作業の中で対話を重ね、成果につなげた点が説得力を高めています。加えて、「正解はひとつではない」という一文が、自身の価値観の変化を端的に表しており、読み手に印象を残します。
広い価値観は、グローバルな視点や柔軟な対人対応力といった形で企業に貢献できる要素です。留学経験を通して「なぜそう感じるようになったか」「どう行動が変わったか」を丁寧に伝えることが鍵となるでしょう。

積極性がある
【例文】
私は大学2年時に韓国へ留学し、授業外でも現地の人々と積極的に交流することを心がけました。最初は言語や文化の壁に戸惑いながらも、自分から話しかけたり、地域のボランティア活動に参加したりすることで関係を築いていきました。特に、現地の学生団体に一人で飛び込んだ経験では、慣れない環境の中で自ら役割を提案し、プロジェクト運営に貢献しました。この経験を通じて、自分から一歩踏み出すことの大切さと、行動によって環境を変えていけるという自信を得ました。

【ポイント】
積極性をアピールするには、「自分から動いた瞬間」が明確に伝わるエピソードが重要です。この例文では、「話しかける」「ボランティアに参加」「学生団体に飛び込む」といった能動的な行動が複数描かれており、単なる受け身の留学経験ではないことがしっかり伝わります。また、「最初は戸惑ったが自ら行動した」という流れを示すことで、行動の背景や動機も自然に表現できています。
さらに、学生団体で「役割を提案し貢献した」という記述は、単に関わっただけではなく、自分の意志で価値を生み出したという具体的な成果につながっており、説得力を高めています。締めくくりでは、「行動によって環境を変えられる」という自信を得たことを記し、仕事にも活かせる前向きな学びとして結論づけている点が好印象です。
積極性は「やる気」だけでは伝わらず、どんな行動を起こしたかを具体的に描写することで、ようやく伝わる強みになるのです。

対応力がある
【例文】
私は大学3年時にイギリスへ留学した際、ホームステイ先で生活習慣の違いによるトラブルを経験しました。朝食の取り方やシャワーの時間など、日本では当たり前だった行動が失礼にあたることもあり、戸惑う場面が多くありました。しかし、その都度相手の意図を冷静に受け止め、自分の言動を見直しながら柔軟に対応を工夫しました。例えば、相手の文化を尊重した提案をしたことで、関係も改善されました。この経験を通じて、状況に応じて自分の振る舞いを調整し、良好な関係を築く対応力が身についたと実感しています。

【ポイント】
対応力をアピールする際は、「予想外の出来事や文化の違いにどう向き合い、どのように乗り越えたか」が伝わるエピソードが効果的です。この例文では、ホームステイ中に生じた文化の衝突を、隠すことなく正面から描いている点が自然でリアルに響きます。その上で、「冷静に受け止め」「行動を見直し」「提案をする」といったプロセスが明確に描写されており、ただ我慢したり適応したりするだけではない“能動的な対応”が伝わります。
また、相手の立場を尊重した姿勢がにじみ出ており、対人関係においての配慮や思考力も感じさせます。対応力は仕事でも非常に求められる力であり、特に社外とのやりとりや想定外の場面での判断力が試される場面に直結します。だからこそ、自分がどんな場面でどう考え、どう動いたかを具体的に伝えることが、相手に納得感を与えるカギとなります。エピソードを通して自分らしい“対応力”の形を表現しましょう。

自己管理能力がある
【例文】
私は大学2年時にオーストラリアへ約半年間の語学留学を経験しました。授業の準備、課題提出、生活費の管理、食事や体調管理まで全てを自分で行う必要があり、当初はスケジュールが乱れがちでした。そこで、自分で1日の時間割を作成し、勉強・生活・休養のバランスを意識して行動するようにしました。その結果、成績は安定し、体調を崩すことなく帰国まで過ごすことができました。この経験を通じて、目標を定めて計画的に行動し、自分の状態を客観的に管理する力を身に付けました。

【ポイント】
自己管理能力を伝える際には、「自分を律するためにどんな工夫をしたか」「どのように習慣を整えたか」など、具体的な取り組みが明確に示されていることが大切です。この例文では、授業や生活が自己責任になる海外での環境を舞台に、最初の失敗とそこからの改善プロセスが描かれており、リアリティがあります。
特に「1日の時間割を作成する」「バランスを意識して行動する」といった実践的な工夫は、日常的な努力と計画性を伝えるのに効果的です。また、体調やメンタルも含めた“広い意味での自己管理”ができていることが読み取れ、働くうえでも重要なスキルとして印象づけることができます。
単に「自己管理しています」と述べるだけでは伝わらないため、工夫した点や成果、得た学びまで一貫して語ることが、説得力を高めるポイントです。特に海外の慣れない環境での管理能力は、社会人になってからの適応力ともつながるため、有効なアピール材料になるでしょう。

課題を解決する力がある
【例文】
私は大学3年時にタイへ留学し、現地の大学生と地域開発について共同研究を行いました。言語や価値観の違いにより、議論がなかなか深まらず、当初はプロジェクトが停滞していました。そこで私は、毎週の進捗確認ミーティングを提案し、議論の前に「背景の共有」や「目的の再確認」を徹底するよう働きかけました。その結果、各自の役割が明確になり、プロジェクトは無事に完了。現地の自治体にも成果を提出することができました。この経験を通じて、問題の本質を捉え、具体的な打ち手を考えて実行する力を養いました。

【ポイント】
課題解決力をアピールする際に大切なのは、「課題が何だったのか」「なぜそれが起きたのか」「どんな対策を講じたのか」「結果どうなったのか」という一連の流れを、具体的に伝えることです。この例文では、「文化や言語の違いによって議論が進まない」という明確な課題を設定し、そこに対して「背景共有」や「進捗確認ミーティング」といった具体的な打ち手を提案した点が評価ポイントになります。
単に「頑張った」や「粘った」ではなく、自ら状況を分析し、改善のために動いたことが伝わることで、実際のビジネス課題にも対応できる人材だと印象づけられます。また、グループ活動の中で周囲を巻き込みながら進めた姿勢も、協調性とリーダーシップの両面がにじみ出て好印象です。
課題解決力を伝えるときは、自分の行動に焦点を当てつつ、その行動がどう成果につながったのかを客観的に示すことが、説得力を高めるカギとなるでしょう。

上昇志向がある
【例文】
私は語学に苦手意識がありましたが、「自分を変えたい」と思い、大学2年時に3週間の短期留学に参加しました。現地では会話がうまく通じず悔しい思いをしたため、毎晩その日の会話をノートに書き出し、翌日には自分の言葉で話せるよう練習を重ねました。その積み重ねによって少しずつ話すことに自信が持てるようになり、最終週には自らホストファミリーに観光の提案をしたり、街のイベントに一人で参加したりできるようになりました。この経験を通じて、「苦手を放置せず、一歩ずつでも乗り越えようとする姿勢」が自分の強みだと気付きました。

【ポイント】
上昇志向をアピールする上で大切なのは、「もともと高い能力があった」ことではなく、「苦手や課題に向き合い、自分の意志で努力した」ことです。この例文では、語学に自信がなかった学生が、「自分を変えたい」という気持ちを原動力に行動を起こし、小さな成功体験を積み重ねていく様子が描かれています。
注目すべきは、取り組みの内容が現実的で、誰でも取り組めること(ノートに書き出す・繰り返し練習する)である点です。それがかえって「地道に頑張れる人」「成長を目指す姿勢を持っている人」という印象につながります。
また、最後に「一歩ずつでも乗り越えようとする姿勢」を自覚したことを述べることで、自分自身の成長意欲を言語化しており、仕事でも努力を継続できる人物像として伝えることができます。上昇志向は「すごい目標」を語る必要はなく、「成長を諦めない姿勢」を伝えることが何より大切なのです。

忍耐力がある
【例文】
私は大学2年時、初めての海外生活で3週間の短期留学に参加しました。現地の語学学校では、授業のスピードが速く、当初はほとんど聞き取れずに悔しい思いをしました。しかし、「今すぐ理解できなくても、続ければ必ず力になる」と信じ、毎日授業の復習と単語の暗記を欠かさず続けました。自分のペースを守りながらも諦めず努力を重ねた結果、最終週にはクラス内で簡単な発表を任されるまでに成長できました。この経験を通じて、困難な状況でも前向きに粘り強く取り組む忍耐力を身に付けました。

【ポイント】
忍耐力は、一度でうまくいかないことに対して「逃げずに取り組む姿勢」を示す力です。この例文では、初めての海外という不慣れな環境で「授業が理解できない」という課題に直面したところからスタートし、それでも日々の努力を継続したプロセスが描かれています。

注目したいのは、「すぐには成果が出なかったが、それでも努力し続けた」という部分です。就活では、短期間で成果を求められる場面も多いため、「すぐにうまくいかなくても地道に努力を重ねられる人材」であることは、企業から高く評価されます。
また、「焦らず自分のペースを守った」という表現からは、感情のコントロールや冷静な判断も読み取れます。最終的に「発表を任される」という具体的な成果を入れることで、努力が実を結んだことを明確に伝えています。
忍耐力をアピールする際には、「うまくいかなかった経験」が重要なポイントです。どのように向き合い、どう乗り越えたかを丁寧に言葉にすることで、あなたらしい強さが自然に伝わるようになるでしょう

留学経験のガクチカの例文【留学期間別】

留学といっても、数週間の短期から半年〜1年に及ぶ長期まで、その期間によって得られる経験やアピールの仕方は変わってきます。大切なのは「期間の長さ」ではなく、「その時間をどう使い、何を得たか」なのです。
短期・中期・長期それぞれの留学を題材にしたガクチカの例文を紹介し、効果的な”伝え方のヒント”を解説します。

4週間未満の場合
【例文】
私は大学2年時に2週間のフィリピン語学留学に参加しました。限られた時間を最大限有効にするため、留学前には毎日2時間の予習時間を確保して準備を徹底しました。現地では授業だけでなく、クラスメイトと積極的に交流し英語を使う時間を増やすよう心がけました。その結果、留学初週は聞き取るだけで精いっぱいだった英語も、2週目には内容が理解できるようになり、授業に余裕を持って参加できるようになりました。この経験から、限られた時間でも効率的に準備・行動し成長できる力が自分の強みだと実感しました。

【ポイント】
短期、特に4週間未満の留学は、「期間が短い=大した経験じゃない」とついネガティブに感じがちですが、実はその限られた時間をどう使ったかが大きなポイントなのです。この例では、出発前に毎日2時間の予習をしていたことが紹介されており、「少しでも多くを吸収しよう」という意志が伝わってきます。授業のあとも、クラスメイトと積極的に会話するなど、自分から動こうとする姿勢が感じられる点も印象的です。加えて、「受講に余裕が出てきた」という変化がしっかり描かれているため、成長の過程が自然に伝わる構成になっています。

1カ月~半年の場合
【例文】
大学3年の夏休みに、3カ月間のオーストラリア語学留学に挑戦しました。中期滞在だったため、授業の理解はもちろん、現地のグループ活動にも積極参加しました。例えば、地域の英語教室で日本の文化を紹介するイベントに企画段階から関わり、参加者との交流を通じて教える力と異文化理解力を養いました。その結果、「分かりやすい説明」として感謝され、自信を得られました。この経験から、目的に応じて準備し、実践の場で主体的に関わる力が自分の強みであると確信しています。

【ポイント】
1カ月〜半年という期間は、準備と実践の両方に時間を割ける中期留学。その特性を活かし、「交流や活動に継続して関われたこと」「企画や運営に主体的に動いたこと」を強調するのが効果的です。例文では、地域イベントに「企画段階から関わった」点が、単に参加しただけではない積極性と貢献性を示します。さらに「分かりやすい説明」として評価された成果を具体的に盛り込み、努力の結果が目に見える形で残ったことを示しているのもポイントです。
ガクチカとしては、「経験→工夫→結果→学び」の流れを構築し、中期留学ならではの「成長の蓄積」や「行動の幅」をアピールしましょう。

半年~1年間以上の場合
【例文】
大学3年のとき、約9カ月間カナダへ交換留学しました。最初は授業のスピードや英語の聞き取りに苦労し、正直ついていくだけで精一杯でした。でも、分からないことをそのままにせず、毎週教授やチューターのもとを訪ねて、少しずつ理解を深めていきました。生活面では、ルームメイトとの文化の違いに戸惑うこともありましたが、お互いの価値観を話し合いながら、少しずつ信頼関係を築いていけたのが印象に残っています。振り返ると、語学力以上に「わからないことから逃げない姿勢」や「違いを受け入れる柔軟さ」が自分の中に育ったと感じています。

【ポイント】
半年〜1年以上の長期留学では、短期では得にくい「継続的な努力」や「深い適応力」を伝えることが有効です。この例文は、語学の壁に挑みつつ、教授への質問や復習を通じて理解を深めた点を具体的に描写。さらに、生活面での文化摩擦にも自ら対応し、関係修復に動いた点が“継続した努力とコミュニケーション力”を示しています。また、成果として「信頼の構築」を明記して、努力が実を結んだことがわかります。
長期経験ならではの「時間をかけた成長」を、具体的なエピソードの積み重ねで示す構成が効果的です。

留学経験のガクチカの例文【留学先別】

留学経験は、行き先によって得られる学びや感じた価値観もさまざまです。英語圏・アジア圏・ヨーロッパ圏など、それぞれの地域での経験は異なる強みとしてアピールできます。
留学先ごとの特徴を活かしたガクチカの例文を紹介し、伝え方の工夫やポイントを解説します。

オーストラリアの場合
【例文】
私は大学時代、オーストラリアへ3カ月間の留学に行き、環境保護ボランティア活動に参加しました。目的は現地の自然や課題を肌で感じ、自分なりの視点を持つことでした。最初は専門用語や文化の違いから戸惑う場面もありましたが、積極的に質問を重ね、ミーティングでは自分なりのアイデアを提案しました。結果、SNS広報の役割を担う経験を得ることもできました。イベントには多くの住民が参加したと聞いています。現地での経験から、「まず動いてみる」姿勢や柔軟な適応力が自分の強みになったと確信しています。

【ポイント】
オーストラリア留学では、自然との関わりや環境意識が鮮明な体験としてアピールしやすいです。この例では、課題認識から行動を起こし、自分のアイデアが結果につながったプロセスが明確に描かれています。「戸惑い→質問→提案→成果」という一連の流れがしっかりしており、主体性と柔軟な対応力が伝わります。さらに、地域住民が参加したという成果も具体的で説得力があります。
志望先に対しては、「まず動いてみる姿勢」と「適応力」がこうした貢献行動につながるという形で結び、「あなたらしい経験」になっているのが魅力です。

アメリカの場合
【例文】
大学3年時にアメリカへ約半年間の留学を経験しました。現地大学のディスカッション中心の授業に最初は圧倒され、自分の意見をうまく伝えられず悔しい思いをしました。そこで、毎日授業後に使えなかった単語や表現をノートにまとめ、翌日は必ず1回は発言することを自分に課しました。継続するうちに発言の質にも自信がつき、最終的にはグループディスカッションの進行役も経験できました。この経験から、自分の殻を破って行動する力と、継続的に努力する習慣が身についたと感じています。

【ポイント】
アメリカの大学では「自分の意見を伝える力」や「積極的な姿勢」が特に重視されるため、それに適応しようとした努力がアピール材料になります。この例文では、最初の苦手意識と向き合い、日々の小さな積み重ねによって成長していく過程が丁寧に描かれています。「自分に課したルール」や「進行役を任された」という具体的なエピソードを通じて、主体性と継続力が自然に伝わってきます。
アメリカ留学は単なる語学経験ではなく、意見発信や行動力の成長を語る軸として構成すると説得力が増すでしょう。

カナダの場合
【例文】
私は大学2年の夏、カナダで約3カ月間、語学学校とホームステイを経験しました。家族や地域の方と過ごす中で、慣れない英語環境や自己主張の強い会話文化に圧倒され、最初は発言を避けがちでした。しかし「黙っていても伝わらない」と痛感し、毎日1つだけでも自分から話題を振ることを目標にしました。最終的には地域のボランティア活動にも参加し、現地の子どもたち向けイベントで司会役の一端を担う経験もできました。異なる文化の中でも、自分の役割を見つけて行動できる力が身についたと感じています。

【ポイント】
カナダ留学では、語学学習だけでなく「家庭や地域との密な関わり」が特徴です。この例文では、授業よりもホームステイや地域交流を軸に経験を描いており、他の留学先と差別化されています。「黙っていては伝わらない」といった気付きから自発的な行動につなげた流れは、主体性や適応力の証明になります。特にボランティアでの司会経験という具体的な役割は、短期間でも信頼を得た成果として効果的でしょう。
留学先の文化的背景に触れながら、「自分から行動を起こす力」を自然に伝える構成がポイントです。

イギリスの場合
【例文】
大学3年の秋、英国の大学でセメスター交換留学を経験しました。本場の英語と教え方に最初は戸惑いましたが、求められるのは自分で考え抜いた「意見」だと気づき、毎週図書館で文献を読み、授業では自分の考えを必ず発表することを意識しました。履修中のゼミでは、提案型の発言によって教授やクラスメイトからも期待を受け、ディスカッションのリード役も経験できました。この経験を通じて「自分の頭で考え抜く力」と「自信をもって発言する習慣」が身につきました。

【ポイント】
イギリスの大学は「批判的思考」や「独立して考える力」を重視し、少人数討論も多いのが特徴です。例文では、最初の戸惑いから自発的に学習スタイルを変え、自ら議論に参加する姿勢を明示しています。特に、「文献で裏付けを取りながら発言を準備する」という具体的な取り組みが頭を使って考えた証拠となり、説得力があります。さらに「リード役に抜擢された」という成果描写により、成長が見える構成になっています。
イギリス留学を「受け身ではない思考力と発信力を磨く場」と位置づけ、それをガクチカとして語ると、選考官にも響きやすい内容になるでしょう。

フィリピンの場合
【例文】
大学2年の春休みに、フィリピンで1ヵ月間の語学留学を体験しました。欧米留学に比べて安価で、しかも宿泊と食事がセットになった寮形式のプログラムに参加し、集中して英語に向き合えました。初めはマンツーマン授業のスピードに緊張しましたが、「間違いを恐れず話す」ことを心掛け、毎日必ず先生に質問するようにしました。2週目には、グループレッスンでも自信を持って発言できるようになり、同じクラスの仲間から「わかりやすかった」と声をかけてもらいました。この経験を通じて、費用対効果の高い学び方や英語への積極姿勢の大切さに気付けました。

【ポイント】
フィリピン留学の特長として「リーズナブル」「マンツーマンが多い」「英語環境が整っている」点があります。この例文では、特に費用面や学習環境の強みを活かして、効率的な学びと積極行動につなげた事例を描いています。「毎日質問する」「間違いを恐れず話す」という取り組みが具体的で、学びへの主体性が伝わります。また、英語力に加えて「環境を最大限使いこなす力」や「習得の積み上げ」が実感できた点が、ガクチカとしての説得力を高めています。

ニュージーランドの場合
【例文】
大学2年の春、約3カ月間ニュージーランドへ短期留学しました。現地では多文化が日常で、クラスメイトもさまざまな国籍。最初は発言しづらかったものの、「自分の視点を伝えたい」と感じ、毎日少しずつ発言することを続けました。ホストファミリーやクラスメイトとの交流を通じて、異文化理解が深まり、学校外の地域イベントにも積極的に参加。そこで小さな役割ながらも感謝の言葉をもらった経験が、自信につながりました。こうした経験から、異なる背景の人とも主体的に関わり、学び合える力が自分の財産だと実感しています。

【ポイント】
ニュージーランドは「多文化共生」「安全」「アウトドア環境」などが魅力とされ、留学生にとって親しみやすい国です。この例文では、異文化が溢れる日常に初めは戸惑いながらも、「自分の考えも伝えよう」と自主的に行動した点が強調されています。特に「毎日少しずつ発言する」という具体的な工夫と、「地域イベントへの参加」「感謝をもらった」成果が自然に描かれているのが説得力の鍵です。
こうした積極性と柔軟性は、ニュージーランド留学ならではの「多文化理解力」の表れでもあり、選考官にも響くエピソードでしょう。

韓国の場合
【例文】
大学3年の春、一カ月間ソウルで語学留学をしました。韓国語は初級レベルで、自信がなく聞き取るだけで精一杯でしたが、日々の授業後にカフェで語学パートナーと話す時間を大切にしました。また、地元のボランティア活動にも参加し、地域の小学生に日本文化を伝えるワークショップを企画。「話す練習になるし、子どもたちも喜んでくれて嬉しかった」という体験から、異文化の中でも小さな挑戦を通じて学びを得られる自信が生まれました。

【ポイント】
韓国留学の魅力には、「語学習得」と「韓流文化への触れやすさ」、「治安の良さ」などが挙げられます。この例文では、語学に苦戦しながらも「語学パートナーとの会話」「ボランティア企画」など、主体的な取り組みが強調されています。特に、学びを楽しみながら行動に移した点がリアルです。地域活動を通じて「伝えることの難しさとやりがい」を体感し、自分なりの学びにつなげた姿勢が自然に伝わります。
韓国ならではの身近な文化体験を、自分の成長ストーリーと結びつける構成は、ガクチカとしても説得力があります。

留学経験のガクチカでよく聞かれる質問

留学経験をガクチカとして話すと、以下のような深掘り質問を受けることがよくあります。

・留学中に一番大変だったことは何ですか?
・その経験からどんな学びを得ましたか?
・異文化の中で、どんな工夫をして人間関係を築きましたか?
・なぜその国・学校を選んだのですか?
・留学中に目標を設定していましたか?結果はどうでしたか?
・学んだことを将来の仕事でどう活かせると思いますか?
・グループ課題に力を入れた理由とその結果は?
・日本にいる学生と比べて、自分の強みはどこにあると思いますか?

これらは「体験の深さ」や「再現性」「成長実感」が見られています。答えを準備しておくことで、より説得力あるアピールにつながるでしょう。

留学経験のガクチカの書き方の手順

留学経験は印象的なエピソードになりやすい一方で、伝え方を間違えると自己満足で終わってしまうこともあります。経験を整理し、成長や成果を的確に表現する工夫が必要です。
「伝わる留学経験のガクチカを書くポイント6つ」をみていきましょう。

1.結論を書く
まずは「留学で何を頑張ったのか」を冒頭で簡潔に伝えましょう。
例えば「異文化の中で自分の意見を発信する力を磨いた」「語学力を高めるために毎日英語で発言した」など、一文でまとめるのがコツです。結論を先に述べることで読み手に意図が伝わりやすく、その後の具体的なエピソードも理解されやすくなります。曖昧な表現ではなく、行動や成果が想像できるような言葉選びを意識すると効果的です。

2.動機を書く
動機を書くことで、「なぜその留学に挑戦したのか」が明確になり、行動の背景に説得力が生まれます。「英語を話すのが苦手で克服したかった」「異文化に飛び込む勇気を試したかった」など、あなたらしいきっかけを正直に書くのがポイント。動機があってこそ、その後の行動や成長に一貫性が生まれます。
派手な理由でなくても、自分の問題意識や関心を起点にすれば、等身大のエピソードとして共感されやすくなります。

3.目標を書く
目標を書くことで、留学経験が「ただ行っただけ」ではなく、目的意識を持った挑戦だったと伝わります。例えば「現地の授業で毎回発言する」「現地学生と週1回は交流する」など、具体的な行動目標を掲げるとよいでしょう。この目標が後の努力や成果に繋がっていれば、一貫性のあるストーリーになります。
曖昧な理想よりも、自分なりに立てた“達成可能な目標”を記すことで、選考官にも成長への意欲が伝わります。

4.直面した困難を書く
困難の描写は、成長のプロセスを伝える上で欠かせません。語学の壁や授業スタイルの違い、文化的な価値観のズレなど、自分がぶつかった「リアルな課題」を具体的に書くのがポイントです。例えば「ディスカッションで発言できなかった」「ホストファミリーと意思疎通が難しかった」といった経験を挙げると、読み手も状況をイメージしやすくなります。
苦労を隠さず描くことで、その後の努力や工夫がより説得力を持って伝わるでしょう。

5.課題に対しての取り組みを書く
困難をどう乗り越えたかは、あなたの思考力や行動力を示す核心部分です。単なる努力ではなく、「どんな工夫をしたか」「なぜその方法を選んだか」を具体的に書きましょう。例えば「現地の学生と毎日1対1で話す時間をつくった」「授業前に英語の専門用語をまとめた」など、主体的な工夫が伝わる内容が効果的です。取り組みの背景や意図まで言及することで、課題に向き合う姿勢や成長意欲がよりリアルに伝わります。

6.学んだことを書く
「学んだこと」は、留学経験を通じた成長や価値観の変化を伝える重要な部分です。語学力や異文化理解にとどまらず、「異なる考えを尊重する姿勢」や「自ら動いて環境に適応する力」など、社会人として求められる力につなげて書くと説得力が増します。例えば「積極的に発言する姿勢を身につけた結果、日本に戻ってきてからも議論をリードする役割を担えるようになった」など、具体的な変化や仕事への応用が伝わる形が理想です。

面接で評価される留学エピソードの話し方

海外での経験は魅力的な題材ですが、伝え方によって評価が分かれます。聞き手に納得感を与えるには、自分の成長や気づきを筋道立てて話すことが重要なのです。
面接で好印象を与える話し方のコツを紹介します。

留学の目的を伝える
留学エピソードを話す際は、まず「なぜ留学したのか」という目的を明確に伝えることが大切です。単なる憧れや語学力向上だけでなく、「異文化の中で自分の意見を発信できる力をつけたかった」など、自分の課題意識や目指した成長を具体的に話すと説得力が増します。目的が明確だと、その後の行動や成果とのつながりが伝わりやすく、面接官に「考えて行動できる人」という印象を与えることができるでしょう。

スキルではなく学んだことを伝える
面接で留学経験を話す際は、「語学力が向上した」といったスキル面だけにとどまらず、その経験を通じて得た学びや価値観の変化に重きを置くことが大切です。
例えば「異なる価値観を受け入れる柔軟性が身についた」「自分とは異なる背景の人とも建設的に対話できるようになった」など、行動の変化や考え方の成長を具体的に伝えることで、入社後がよりイメージされやすくなるでしょう。

具体的な価値観を伝える
留学経験を語る際は、「多様性の大切さに気づいた」など抽象的な表現で終わらせず、自分なりの価値観として言語化することが重要です。例えば「議論の場で意見が対立しても、背景を知ることで納得できると学んだ」など、体験を通じて得た“自分の軸”を具体的に伝えることで、面接官にあなたの価値観や人間性が伝わりやすくなります。

Q&A

留学経験をガクチカに活かす上で、誰もが一度はぶつかる疑問や不安があります。
就活生が「抱きがちな疑問点や悩み」を元に、評価される伝え方のヒントを整理していきましょう。

コロナで留学の目的を達成できなかった場合どう伝える?
渡航制限などで当初の目的を果たせなかったとしても、その中で得た経験や行動にフォーカスすることで、十分にアピール可能です。例えば「現地での文化交流はできなかったが、代わりにオンライン授業での議論を通じて異文化理解を深めた」「想定外の状況に直面し、自分で学習計画を見直す習慣が身についた」など、自分なりに工夫した行動や、得られた気づきを伝えることが重要です。
結果だけでなく、プロセスや思考の変化に価値を置く視点が、面接でも高く評価されるでしょう。

留学前後のエピソードを話してもいい?
はい、むしろ効果的です。留学を通じた変化や成長を伝えるには、「留学前の自分」と「留学後の自分」を比較する構成が説得力を高めます。例えば「人前で発言するのが苦手だったが、現地での授業を通じて積極的に発信できるようになった」など、行動や考え方の変化を具体的に語ると、成長の軌跡が伝わりやすくなるでしょう。

短期留学でもアピールになる?
期間の長さよりも、どんな目的を持ち、どのような行動をし、何を学んだかが大切です。たとえ2週間の留学でも、慣れない環境で積極的に行動し、自分なりの課題に向き合った経験があれば十分に伝わります。「短期だから」と引け目を感じず、自分なりの挑戦と気付きを具体的に語ることが評価につながるでしょう。

留学経験を捏造したらばれる?
結論から言うと、高い確率でばれます。企業の面接官は多くの学生を見てきており、浅い知識や不自然なエピソードにはすぐ気づきます。また、内容に具体性やリアリティがないと深掘りされた際に答えられなくなり、信頼を失うリスクも。仮にばれなくても、不安や後ろめたさを抱えたまま面接を受けるのは得策ではありません。誠実さこそが、選考で評価される最も大切な姿勢です。

まとめ

留学経験はうまく伝えれば強力なガクチカになりますが、話し方や書き方次第で印象が大きく変わります。大切なのは、語学力や成果だけでなく、自分の目的意識や成長、学んだ価値観まで一貫して伝えること。短期留学やコロナ禍の経験であっても、工夫次第でしっかりアピールできます。自分らしさと誠実さを大切にしながら、伝える力を磨いていきましょう。

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